MT4では、EAに設定するパラメーターを特定の期間において、最適化するという表現をします。
例えば、過去1年間でパフォーマンスの良かったパラメーターの組み合わせはこれ!みたいに。
未来予測はできませんが、過去の相場において、最適化してパフォーマンスを分析することで
可能な限り、現在の相場にマッチした最適なパラメーターを設定・運用することが可能です。
今回は、MT4の最適化機能を使用して、検証する方法をご紹介します。
下記はfx-on.comで計測中の自作レンジトレードEA「ShinkuuHadouken」の実績です。

プロモーション用にレンジの上限・下限を広くして、ポジションを常時保有するようにしています。
直近では、黒田バズーカー2の影響もあり、含み損も少なく右肩上がりになっていますね。^^
狙ったレンジに対しては威力を発揮しますが、保有ポジションに対して逆行し続けると含み損を抱えます。
トレンドフィルターを実装していても、すでに保有したポジションについてはストップロスまで保有します。
ですので、最初に設定するパラメーターが非常に重要で、初心者には取り扱いが難しいかもしれません。
どのようなパラメーターを設定すれば良いのか。。。そんなときに役に立つのが、MT4の最適化機能です。
MT4の最適化機能について、簡単にご紹介します。
1.ストラテジーテスターを表示する
MT4のメニューで「表示」->「ストラテジーテスター」を選択して表示します。
ショートカット(Ctrl+R)でも表示できます。
2.目的のEAを選定と設定・最適化チェック
検証したいEAをエキスパートアドバイザーで選び、通貨ペア、期間、モデルを設定します。
最適化は時間がかかるため、モデルは始値のみを選択(ShinkuuHadoukenはM1ですので影響は少ないです)
そして、最適化にチェックをします。

3.最適化の項目を選定・設定する
エキスパート設定のボタンをクリックし、ポップアップ画面でパラメーターの入力タブを選択します。
最適化したい項目にチェックを入れ、「スタート」「ステップ」「ストップ」の項目を変更します。
「スタート」・・・最適化のスタート値
「ステップ」・・・最適化のスタート値からストップ値まで加算し続ける値
「ストップ」・・・最適化のストップ値
変更後、OKをクリックします。

今回はレンジの上限・下限を対象にしました。
4.最適化を実施
スタートボタンをクリックして、最適化を実施します。
5.最適化の結果を確認
最適化結果のタブが表示されますので確認します。
結果は損益順に表示され、右にパラメーター値が表示されています。(初期設定はマイナスの結果が非表示です)
※マイナスの結果を表示する場合は、右クリックでマイナスの結果を表示しないのチェックを外してください

パラメーターの組み合わせで、結果が2倍以上変わりましたね。
該当期間では、レンジを広くすると利益が大きいということがわかりました。
エントリーの間隔やストップロスを変更して組み合わせたらどうなるか?など
いろいろ試してみると新たな発見があると思います。
他のEAでも同様のやり方で最適化が可能ですので、ぜひお試しください。
もっとパフォーマンスが出るパラメーターが見つかるかもしれません。^^